地方空港のあり方について考えていること。
例えば沖縄・那覇空港。離島であり観光地であり空港の需要は高い。北海道・新千歳空港などもこのパターンでしょう。地域の中核をなす空港の必要性もわかります。大阪空港や仙台空港、セントレア空港、福岡空港など。また、例えば小松空港(石川件)のように首都圏へのアクセスに十分な公共交通機関(つまり新幹線)が整備されていない地域にも必要性はあるのでしょう。
そもそも、前任の石川元知事は進歩派の知事としていられる一方でハコモノを多く作る方でもありました。空港を筆頭に、グランシップ(文化ホール)、県立がんセンター(病院)などなど。グランシップは静岡市と清水市の合併を踏まえた東静岡駅地域の再開発の一貫でしたが、新市庁舎の撤回など妥当な行政判断のもと、グランシップだけが白亜の塔のように建っています。まぁ、がんセンターは必要ですが、この病院も看護士不足が深刻で大変のようです。
さて、富士山静岡空港(正式には静岡空港)。これが県民にも意味がわからない。もともと静岡は東京と名古屋の中間に位置しており、新幹線も走っているため東京・名古屋・京阪神という都市圏へのアクセスはさほど悪くない。と言うことは、羽田空港やセントレア空港へのアクセスも悪くないってことです(昨今、新幹線がのぞみ中心ダイヤとなっているため若干不便ではあるがこれは後述)。ちなみに空港建設に当たっては、新幹線新駅構想もJRに蹴られています。
で、県民としては福岡、熊本、鹿児島、小松、新千歳、那覇、ソウル、シャンハイにしか飛ばない空港は要らないわけです。ロンドン、パリ、NY、LA、ハワイ、バリ、シドニーetcへと飛べるならウェルカムですが、福岡へは新幹線の方が便が良く、その他の都市は観光なら1回行けば十分かと思うのです。
そう言う空港よりは、JRに貢いで、さっさとリニア新幹線を通して貰い今の新幹線がもっと静岡に停まるようにするとか、要望が通らない在来線への快速導入とか、そういうことに力を入れて欲しいのです。
実際のところ、韓国がウハウハな時分はビジネス的な活用も・・・って話もありましたが、リーマンショック以降のウォン安で目論見は外れ、そこにきてJALの静岡便撤退問題。地元は意気消沈です(これも推進派と静観派で地域差が激しかったのですが、特需はこないまま終わったようです)。どうしたものでしょうか。
はてブのエントリーを見ると対応も散々なようですが、それはさておき、今後この空港を県はどうしていくつもりなのか。本気で考えて貰いたいものです。