テレビのTPP議論を見て感じること

TPPの議論を見ていて思うのは、賛成派も反対派も「現状維持バンザイ」を前提に考えているようだけど、大丈夫?ってこと。

今の日本の制度は、おもに戦後の復興期から高度成長期に作られたもので、「イケイケ」な時代を想定してるわけです。つまり経済は実感できるほどの成長が持続し、人口は増え続け、求人>求職で、頑張れば豊かになれると信じていた時代のもの。ついでに言えばインターネットもなく、グローバル経済なんて発想もなかった。

税制も国債も年金も国民皆保険も労働政策(年功序列システム)も農業政策(保護と減反など)も公共事業頼みの景気刺激策も、前提から覆ってるのに小手先の「改革」に終始して、根本の問題に触れようとしない。

さて、TPP。賛否はともかく(実際よくわからんし)、変われる/変えられる人や会社にとってはチャンスだろうし、変わりたくない/変われない人にはピンチなんだろう。でも進化論が正しいとすれば、生き残るのはどっちかは自明ですよね。

そこに利権や補助金に絡むロビイストとかいるからヤヤコシイ。でもさ、これだけ会社や商店が倒産/閉店していくご時世に、農業とか土建屋さんが、何故にこれほど過保護(個別の事業者云々ではなく、産業構造として)なのかは疑問だよね。

その辺、ちゃんと頼むよ…と思ってしまう今日この頃です。

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