地方のコンビニ化について思うこと【書店編】

最近欲しい本って、地元の書店では売ってないことが多いんだよね。

website expertって業界人しか読まない雑誌なんだけど。結局ほかの用事もあって沼津に行ったときに売っていたのでそこで買った。そして今日はweb creatorの発売日。これも業界人しか読まないけど、隔月のwebsite expertよりはメジャーなんだが書店を3軒回った。

通常の町の書店ってのは配本制になっていて、問屋がどの本を何冊出荷するっていう風に品揃えが決まってきます。売れた実績があれば次号や似た傾向の本が配本され、返品されると入荷数が減ったりする仕組みが出来上がっている。あとは書店が独自発注する分もある。だから一部の専門店以外はだいたい同じような品揃えで陳列が多少違う程度の差になってくる。これって、コンビニと同じなんだよね。大抵のモノは何でもあるけど、万人受けするモノしかない。

さて、そうなると以前は地元の本屋で取り寄せだったんですが、今はAmazonとか楽天ブックスとかがあるじゃないかってなるわけで、そっちに消費者は流れていく。お目当ての本が決まっていればPCの前で数分で注文できちゃうし、1,500円以上送料無料ってのは実質送料無料に等しい。最近じゃ、コンビニでも受け取れるので受領も無問題。

かくして、また地元の本屋に行かなくなる→本が売れない→配本が偏る→書店のコンビニ化(漫画と売れ筋しかないって意味で)となって行く。ただでさえ出版不況。結局体力のある大型書店が大きな売り場に豊富な品揃えをってところでないと生き残れないのかもしれない。DNP傘下に丸善とジュンク堂とが収まるらしいしね。

何というか、ネットの台頭による地方の地盤沈下。これそうとう厳しいと思う。郊外型の大型ショッピングセンターが駅前の商店街を押しつぶしていくように、ネットも地方の小規模店を押しつぶしていく。しかも、ある意味ではその片棒を担いでいるわけで、やりきれない思いもあります。

要はみんな今まで通りじゃダメなんだってこと。そこで知恵を絞った人が勝ち残って行けるんだろうね。