映画な日々【虹の女神 Rainbow Song】

こんな青春なかったけど、何となくわかる甘酸っぱさ。

人の気持ちに鈍感で影響されやすい、ちょっとダメ男くんな智也(市原隼人)と映画監督を目指すあおい(上野樹里)の恋の物語・・・なんですが、いきなりあおいの事故死から始まるという結果のわかっているストーリー展開。いや、ほんと、見てる方が恥ずかしいくらい甘酸っぱい。好きなのに好きと言えないあおいと、全くそれに気がつかない智也。もう後ろからハリセンでどつきたいくらいのもどかしさが、二十歳前後の若さと言うか青さを目一杯際立たせます。

自分も10年くらい前はあんなだったかもと昔を思いつつ、なんとなく共感できてしまうノスタルジー。大学生の頃は時間だけは持て余すほどあって、かといって明確な目標も夢もなくて、漠然とその一瞬だけを生きていた。それがどれほど贅沢なことだったのかは、後になってからしかわからないのでしょうが。

あぁ大学生に戻りてーと思いつつ、かなわぬ夢はおいといても、今をしっかり生きなきゃいかんなと思いました。

http://www.rainbowsong.jp/

(06-11-04 TOHOシネマズ二条 4スクリーン)

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